ホテルカクタス・江國香織
(2020年05月31日)
(所 敦子記事)
この本に出会ったのは20年近く前。
購入した本は実家にありますが読み返したくなり、図書館で借りてきました。
登場するのは帽子、数字の2、きゅうり。
一体何のこと?と思うかもしれませんがすぐに物語の世界に入り込むことができます。
久しぶりに読んで、新たな発見がありました。
美しい装丁の絵は文中にもいくつも出てきます。
お話、挿絵の両方を楽しめる本です。
江國香織さんの小説、エッセイで好きなものが沢山ありますがこれは特別です。
小説は年齢や心理状況によって受け止め方が変わりますね。
異空間へ出かけることができるのも本のおかげ。
本をきっかけに知らない分野に興味や関心が湧くことも多いです。
ホテルカクタスには人生観が投影されていました。
愉快で、でも少しもの哀しく、でも希望的でもあります。
続編があってもいいなぁと思いましたが、ありませんでした。
興味が湧いた方は是非読んでみて下さいね。
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