あれから25年が経ちました。

(2020年01月17日)

(所 敦子記事)

25年前、私は友人と2泊3日の香港旅行に出かけていました。

2日目の朝、バスに乗り込む時に現地の添乗員さんに告げられました。

「日本、大きな地震ありました。」「えっ!場所はどこですか?」「大阪です」

阪神淡路大震災の日のことです。

私も友人も日本へすぐに連絡すべきとは思わず、その日も翌日も観光地巡り、買い物、

夜景クルーズを楽しみ、帰国しました。

 

そしてそれから映像であまりの惨状に言葉を失い、我が身の能天気さを猛省しました。

友達とボランティアに行くというまだ学生だった弟にささやかな寄付金を預け毎日、報道に見入っていました。

帰ってきた弟に「どうだった?」と聞くと

「報道で映ることなんてあんなのほんの一部だよ。行かなきゃわかんないよ。」と言ったきり何も言いませんでした。

私もそれ以上は聞けず、未だにその時のことはわかりません。

 

そしてそれから16年後、東日本大震災で私の人生観は大きく変わりました。

自然災害が頻繁に発生し、日本だけでなく世界各地で多発しています。気候変動が起きて今年は日本で記録的な暖冬になっています。

これからは四季が曖昧になっていくのかもしれません。

 

今朝のNHKニュースで復興支援に長年携わっているNPO法人の方は

「行政指導のもと建物が建って、道路が修復されても人が戻らなければ復興ではない」

賑わいが戻らない店主の方は「立派なビルの維持が大きな負担になっている」とお話なさっていました。

東日本大震災で被災した方はこれを教訓に地域の方々が主体となって新しい商店再建を目指しているとのこと。

身の丈に合う住む人の暮らしに沿った街づくりにしたい。という言葉が印象的でした。

 

災害への備えを意識しつつ、日々の暮らしを大切にしたいと改めて思いました。


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