閉めてはいけない給気口。

(2018年03月14日)

こんにちは。いい暮らしプロデューサー 所です。
今日の水戸市は暖かい 春ですね
ようやくといった感じです。

給気口、閉めていませんか???

最近の住宅ですと、各部屋に給気口が付いていることが多いと思います。
冬に冷たい空気が入ってくるからと閉めていませんか?
閉めてしまうといろいろと弊害が起こってしまいます。

 

 

弊害とは?

平成15年7月1日以降に確認済証が下りた新築住宅には、24時間換気システムの設置が法律で義務化されています。
様々な化学物質により健康に障害が起こる「シックハウス症候群」防止のためです。
それ以外にも換気は結露防止にも有効です。
窓に結露が生じる場合は、給気口を開けて換気扇を運転することで解決することがあります。カビやダニの発生の予防にもなります。

 

また、生きるための酸素を供給するという意味合いもあります。換気が不十分ですと二酸化炭素濃度が高まり、病気になる方がいます。
以前勤めていた会社の後輩も、睡眠時無呼吸症候群で自宅の換気を調べたら換気が充分でなかったということがありました。

 

給気口より窓からの熱のほうが大きい

換気で熱が逃げる割合は全体の約15%で、窓から逃げる熱の割合(58%)の1/4程度です。
冷たい空気が当たると寒く感じるので、なんだかたくさん熱が損している気がして閉めてしまうのですね。
でも実際には開けたままでもそれほど熱は逃げません。

 

 

熱交換型換気扇がおすすめ。

換気扇の種類で、換気する時に外の冷たい空気と排気する暖かい室内の空気を大きなダンボールのような箱の中で温度を交換する種類の換気扇があります。
初期投資はかかりますが、生涯コストで比較すれば、冷暖房費を削減できますので同等となります。
同等でしたら冷たい空気が室内に入らず快適な熱交換型の方がいいですね。
これから新築をお考えの方にはおすすめです。

 

 

換気回数は0.3回で充分

法律では、換気回数0.5回、2時間にすべての空気が入れ替わることが求められています。しかしこれはちょっと過剰です。
じつは法律を作った時に国土交通省がある機関に計算を依頼したのですが、その計算に誤りがあり、誤った計算をもとに法律が成立してしまいました。

 

あとから誤りに気づいたのですがすでに法律の成立後。国土交通省の担当者が、ある機関に激怒した!という話を聞いたことがあります。(元国立大学の先生の話ですので真実であると思います。)

話がずれました。

法律では0.5回の設備ですが、実際の「運転」を何回で行うこととはありません。ちょっと裏道ですが、0.3回での運転がおすすめです。

 

石油ファンヒーターは禁止とすべき!

・器具が安い
・灯油が安い
・吹き出し温度が高く、足元が暖かい
ということで石油ファンヒーターが普及していますが、

・二酸化炭素を含んだ汚れた空気が室内に広がる。
・水蒸気が発生し、結露の原因になる。
というデメリットがあります。

関東・茨城でしたら効率の良いエアコンがおすすめです。
弊社でおすすめしているパッシブ冷暖でしたら、暖気を床下に送りますので床の温度も室温より2度くらい高くなりさらに快適です。

 

まとめると

以上、給気口は閉めてはいけない!というお話でした。

それではごきげんよう。

 


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