現場発泡断熱材のメリット デメリット。
(2023年06月02日)
断熱材の種類の一つに現場発泡断熱材があります。
ウレタン原液を特殊な機械を用いて混合・発泡させて断熱したい壁や天井に吹き付ける工法です。
比較的簡単に断熱性能をアップできるために、ローコスト系を中心に普及しています。
メリットは
・施工が楽
現場でカットや充填やネット等が必要なく
下地に直接吹きかけるだけ
・気密が取りやすい
すきままで吹き付けますので気密シート施工が必要なくなります。
デメリットは
・施工者の技術が必要
むらなく均一な厚みで仕上げるには技術が必要です。
どれくらいの速さで吹き付けるかで厚みが変わってきます。
・解体時に分離が難しくなる
構造体の土台・柱・梁に直接吹き付けるために
分離はまずできなくなります。
全部がごみとなってしまいます・・・
・コストが高い
施工手間は減りますが、材料費は高いです。
(施工自体は大変です・・・)
・耐火性が低い
・防湿シートが必要
長期優良住宅等の基準では防湿シートが必要です。
自社基準で施工なしの会社も多いようですが、防湿性能はさほどありません・・・
ちょっと危険な状態です・・・
ということで
メリット < デメリットですので
弊社ではこれまで使用したことはありません。
絶対に使ってはいけないという材料ではありませんが
あまりおすすめできない材料ですね。
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